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ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産

小林 標
ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産
価格:¥ 903
納期:通常24時間以内に発送

人気ランキング : 21889位
定価 : ¥ 903
販売元 : 中央公論新社
発売日 : 2006-02

他の言語についても、こんな本が欲しい

 逸身喜一郎「ラテン語のはなし」は、私にとって、言語入門についてのイメージを一新してくれた本である。言語の解説本というと、従来は、殆どが自動的に学習書となってしまっていたが、逸身本はラテン語に関するエッセイ集といった趣で、ラテン語のに親しみが沸き、なんとなく「学習してみようかな」という気にさせられた本である(といいつつ学習してないけど)。本書、小林氏の「ラテン語の世界」も、「ラテン語」自体を言語として学ぶのではなく、「ラテン語について学ぶ」書籍である。逸身氏や小林氏のような、言語への興味を掻き立てる書籍は、どんな言語についても、まずあって欲しいものである。
 本書は、ラテン語の歴史、俗ラテン語、中世ラテン語の解説に加えて、もっとも非凡なところは、ラテン語が何故現代にいたるまで学術語などとして生き長らえているか、その「メカニズム」を、文法的観点や、文化的観点から詳述している点にあると言える。そうだったのか!と膝を打つ点た多々あった。ギリシア語からの単語の移入についての解説も、「それを知りたかったんだよ」と、痒いところに手が届く記述ぶり。
 サンスクリット語についても同様な書籍が出て欲しい強く思いました。

ラテン語事始に如何...

ラテン語において、母音の長短が何故最重要であるかを端的に説明しまた、他言語との違いについて、英語、仏語、中国語などとの比較で、わかり易く説明。
母音長短の区別を守っていないので、西脇順三郎のラテン語詩がエレゲイア詩形の韻律で作られていないことも指摘しており、ラテン語に対する、素人はもちろん専門家(?)でも陥りやすい、誤った知識や先入観を取り除いてくれる好著です。
巻末の参考文献は書名の羅列ではなく、一般でも入手可能な本に的を絞り、かつその本をどう読めば良いのかのコメントも付けられているので、本書を読み終えたら、その中からさらに1冊紐解いてみるのも良いでしょう。





知的な刺激を受けました。

ちょっと難しいところもありましたが、読んでよかったと思える一冊です。

私は英語の単語を覚えるときに、英英辞典の語源を参照して記憶の助けにしていました。そしてそれらの語源の多くはラテン語でした。

この本を読んで、英語とラテン語の違いがよくわかりました。そして、ラテン語を学びたくなりました。

grammmatica(文法)とはラテン語を学ぶこと

ラテン語の特徴、歴史を知識のない人にも興味深く読み進めることができるように書かれている。ヨーロッパではかつてgrammmatica(文法)を習得することが知識人の必須の教養であった。ラテン語は歴史的に実在した1言語ではなく、人工的な規則の集成であるのでラテン語を学ぶことはすなわちその文法を学ぶことを指す、という指摘は興味深かった。日本でラテン語に関する著者の経歴を調べると京都大学出身者であることが多い。著者もその一人だ。中公新書は大学の講義レベルの内容を一般人にも入手しやすい価格で提供してくれる、良心的な新書だと思う。

偉大なるラテン語

本書はラテン語を学ぶ本ではなく、ラテン語について学べる本である。
ラテン語の歴史、ラテン語の現代に至るまでの影響、大まかな文法、文学、
中世ラテン語、などとにかくラテン語に関してありとあらゆることを述べている。
この多様なトピックの中で貫かれている主張は、近代語に比してラテン語は、
形と意味の一致がみられるし(全く同じスペルで名詞にも動詞にもなるとかが無い)
他の言語に頼ることなく自らの内で新しい語をつくったり、派生語を生み出したりできるという点。
言語学上、言語間に優劣は無いとはいえ、まったくラテン語は偉大なものである、というメッセージが強く出ています。
ラテン語自体はほぼ死語となっていても、いまだにカトリック教会や学名などに生きているし、
ラテン語自体がなくても、例えばPCに関わる新語を英語で作る時でも、
結局ラテン語を利用していて、新語の数々の中にもラテン語が生きている、というわけです。
永遠の都ローマならぬ永遠の言語ラテン語。言語の歴史のなかでどういう位置にあり、
なぜこのように広まり長い命を得たのかがよくわかる本である。
ちなみに、「ったく今の学生も、今の社会もどうしようもねえな」という姿勢が感じられる語り口です。


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